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【Udemy日本誕生秘話】もっと自由にもっと気軽に。あらゆる人が多様な学びにアクセスできる場所をめざして

こんにちは。Udemy公式noteです。
朝や夕方の通勤時間に、お仕事や家事などの合間のちょっとした息抜きに、今日の投稿もお読みいただけたら嬉しいです。

「新しい年には、新しいはじまりを」

先日はUdemy創業者Eren Baliのお話をさせていただきましたが、今日は、UdemyとBenesseの出逢いについて、お話ししたいと思っています。

私たちの上司であり、BenesseがUdemyの日本事業パートナーになるきっかけをつくった”Kenjiさん”の話です。(※2015年よりベネッセコーポレーションが日本における独占的事業パートナーとして提携を開始/Udemyは本社がサンフランシスコにあるため、first nameで呼び合う文化が根付いている)

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菊井 顕治(株式会社ベネッセコーポレーション 大学社会人事業開発部)
前職ベンチャー企業ではTV局の公式サイト運営やヘルスケア事業の立ち上げ経験から、事業開発・企画含め横断的に従事。1年半のカナダ留学を経て2013年ベネッセに中途入社し、進研ゼミのデジタルマーケ部門へ配属。新規事業提案制度で米国Udemy社との業務提携を立案し、2015年より日本でサービスを開始。現在Udemyの一般・法人市場の戦略や販促責任を担う

このお話は、おそらく世の中にはじめてお届けする内容です。

多くの方に知っていただきたい気持ちもありつつ、こっそり私たちの心の中にとっておきたい気持ちもありつつ…。皆さんからどんな反応があるんだろう、とわくわく(ちょっとドキドキ)しながら私も書きつづっているので、ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです。

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友人のキャリアの悩みで気づいた学習機会の重要さ

ーはじめに、Udemyを知ったきっかけについて教えてください

実はきっかけをくれたのはある友人で。
バスケ部に所属していて、性格も明るくて活発な人だったんだけれど、大学在学中に不幸があって精神的にも参っちゃって。休学とかを含めたら卒業するのに7~8年かかってしまったんだよね。いざ卒業のタイミングで就職しようとしたけれど、アピールできる材料もなくてなかなか会社が決まらなかった。

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それでも彼は一念発起して色々頑張ろうとしたんだけど、「何を頑張ればいいのか分からない」、「頑張るにしても、まずお金や時間がかかる(資格取得など)」、そして「それが採用に本当に影響あるのかも分からない」という八方塞がり感があってすごく悩んでて。結果的にはやはり満足できるキャリアのスタートには至らずだった。

当時の僕は、的確なアドバイスも出せず、何か助けられるようなこともできなかった。それが数年間ずっと自分の頭の中でモヤモヤしていて。

その後、転職を経て僕はベネッセに入社するのだけれど、「せっかく教育事業会社であるベネッセに入社したんだから、友人のような人たちに提供できるサービスがあるといいなぁ」と考えていた矢先に、TechCrunchの記事に出会った。

オンライン学習の民主化を目指すUdemyがシード資金$1Mを獲得

Web上の学習の民主化という目標を掲げるUdemyは、オンラインの課程を通じて誰もが教えたり教えられたりするサイトだ。(中略)
Udemyという名前は、”academy for you”に由来している。(中略)

先生は(本物の教師でも、教師志望でも、そのほか誰でもいい)、自分の課程とウェビナー(webinars)〔セミナーとWebからの造語〕を数分で作れる。Udemyのコンテンツプラットホームを利用して先生たちは、テキストやビデオやプレゼンテーションなどをアップロードし、課程の構造を作る。ユーザはその課程を自分の好きな時間に履修できる。(後略)

(2010年9月01日公開/TechCrunchより引用)

僕自身、社会人キャリアにおいて学習に助けられたことは何度もあった。その時々の学習プロセスを考えたときに、書籍やセミナーだけじゃなく、社内外の友人や同僚、先輩から学んだことってすごく有用だったり実務に直結した経験があったんだよね。

だから、Udemyが提供しようとしているようなオープンな学習機会は、仕事やキャリアで悩みをもった人に対して絶対価値になるはず」と思ったのがきっかけだった。Udemyがアメリカで生まれたのが2010年だから、まだ当時はUdemyを知っている人は本当に少なかったと思うけれど。

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僕がUdemyにほれ込んだ理由

ーそこから、Benesseでの新規事業提案につながっていくのですね。
なかでもUdemyにほれ込んだ一番のポイントは何でしたか?


C to C(Consumer-to-Consumer/C2C)のスキームかな。
「低価格でオープンな学習機会」かつ「学習の多様性」を担保しようとするとこのスキームしか成立しないんじゃないかと思って。

あとは、自分の専門領域が当時デジタルマーケティングだったんだけれど、自分が1年半カナダに留学して戻ってきたら、主流がリスティング広告からディスプレイ広告に変わっていて。多岐にわたる広告の手法やシステムにも驚いたけれど、その情報アップデートの早さや、たった1年で自分の経験が通用しなくなっていることに何より驚いた。

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継続して学習する必要性を痛感したし、学習対象の情報更新頻度を考えると、C to Cの学習プラットフォームであるUdemyはすごく魅力的だった

最後にもうひとつ加えるなら、事業設立時の彼らのミッション「Improving Lives Through Learning(学びを通して人生をより豊かに)」の世界観が本当に素敵だなと思ったことと、ベネッセの企業理念にある「よく生きる(Benesse=bene(よく)+esse(生きる))」にも通じるものがあると思ったことかな。

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0からはじめたからこそ、お客さまの声が本当に嬉しい

ー業務提携が決まってからも紆余曲折あったと聞きます。現在に至るまでの一番の挫折、嬉しかった瞬間を教えていただけますか?

苦しかったのは、提携初年度、想定していたように事業が伸びなかったことかな。今でこそたくさんの受講生や講師を抱えるサービスになったけれど、当時は本当に小さい規模だった。

「受講生が増えないと講座を提供してくれる講師は増えない」
「魅力的な講座が増えないと受講生も増えていかない」

というジレンマにずっと悩まされていたし、思ったように成長しない状況から、日本での事業開始当初から一緒にやってきたチームが規模縮小しないといけなくなったこともあって…。その時には挫折を感じたね。

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嬉しかったことは、やっぱり受講生や講師の方から「Udemy使ってよかった!」ってお話を聞けたとき

例えば、受講生だと「プレゼン講座受けて本番臨んだら社内でめちゃくちゃ評価された!」とか「学んでいることをアピールしたら内定が取れた!」とか。講師だと、リアルの研修では不可能な受講人数を抱えている話、Udemy講座から書籍出版につながった話とか。あと、受講生から講師デビューした話も!本当に語り始めたらきりがないかも。

そういった顧客の声を聞くたびにこっそり興奮しています(笑)

ーそうだったんですね!初耳です(笑)

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10年前には予想していなかった社会の変化

ーUdemyとBenesseの出逢いから6年経って、今思うことはありますか?

Udemyと僕が出逢った頃からするともう10年くらいになるけれど、Udemyの可能性を信じてきてよかったなと心から思います。

2021年の10月にはNASDAQに上場もしたしね。紫色のUdemyの広告がタイムズスクエアをジャックしたときは本当に感動した…!

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(2021年10月29日、Udemyは米NASDAQに上場)

今振り返っても、終身雇用を前提とした働き方の見直しや、副業やジョブ型採用といった働き方を取り巻く環境変化は、10年前にはここまで顕在化していなかったんじゃないかな。今、リスキルの重要性は色々なところで語られているけど、その社会課題解消に向けてUdemyが担える役割は必ずあると思う

そう思わせてくれるのは「Improving Lives Through Learning(学びを通して人生をより豊かに)」を体現しようとしてきたUdemy社はもちろん、それを下支えしている講師の方々に日々感謝しつつ、それに甘えることなく次の成長に向けて取り組まないといけないなと思っています。

ーこの先Udemyで実現したいことと、これから出会う未来のユーザーの皆さんへのメッセージがあればぜひお願いします

「最終学歴以上に最新学習歴を誇れる社会」を実現し、その社会の学習インフラでありたいです。当時はサポート出来なかった友人のように、どんな人にでも多様な学びにアクセスできる場所、Udemyはそういう場所であり続けたいと思ってます。

めざす未来を実現していくなかで、今Udemyを使ってくださっている方はもちろん、これから出会う未来のユーザーの方々にとっても、もっと自由に、もっと気楽に、学び続ける楽しさやメリットや価値を感じてもらえるよう、Udemy、そしてUdemy+αを実現していきたいと思います。

(2022年5月現在放映中のCM)

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「学び」続けることが、自分の未来を広げてくれる

ー最後にひとつ。Kenjiさんにとって「学び」とは何ですか?

「点」かな。改めて言うと照れるけど(笑)

スティーブ・ジョブズさんの伝説のスピーチにある
"Connecting the dots(点と点をつなげる)"のことです。

アメリカのスタンフォード大学の卒業式で、スティーブ・ジョブズ氏が行った伝説のスピーチ。”Connecting the dots”とは、「将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぐことなどできない。できるのは、後からつなぎ合わせることだけ。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じながら進んでいくしかない」と語ったストーリーのことを指す。

Youtube:Steve Jobs' 2005 Stanford Commencement Address
日本語訳&原文:「ハングリーであれ。愚か者であれ」 ジョブズ氏スピーチ全訳(2011年10月9日掲載/日本経済新聞より引用)

目の前の業務にとって必要な学習を続けることはすごく大事。けれどジョブズさんにとって、カリグラフの知識がマッキントッシュの設計につながったように、もっと自由に、もっと気軽に、時に自分の興味関心に赴くままに「学び」を続けること、それが自分のキャリアをつくってくれたり、自分の未来を広げてくれると感じています。

そんな大義名分を盾にしつつ、最近は少し英語学習に疲れてしまったので趣味の競馬を元データにしてモチベーションを維持しつつ、機械学習を勉強し始めています。

この点も何かに繋がっていくといいなぁ(笑)

ーありがとうございました。また何か新しい「点」につながったらぜひ教えてください(笑)

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いかがでしたか?

私自身、改めてこの記事を書きながら、なんだかとても温かい気持ちになっています。今日は少し長くなってしまいましたが、ぜひ多くの方にUdemyが身近なサービスに感じていただけていたら嬉しいです。

一見すると小さなことであっても、それを積み重ねていくことで未来につながっていく。そう思うと、毎日起きるできごとや誰かとの出逢いも、見え方や受けとめ方が変わってくるかもしれませんね。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
Udemyにまつわる2つのはじまりのストーリーが、あなたの一歩を後押しできていたらいいなと思います。

では、また次の投稿でお会いしましょう。

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【2022年5月25日追記】

この春、UdemyとBenesseはラーニングパートナーになりました。
これからも、皆さんと学びでつながっていける世界をめざして。

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【Udemy Japan公式SNS】


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